梅雨明けも発表され本格的な夏を迎えようとしています
新たにお庭に植木を植えた方も、前から植木のあるお庭をお持ちの方にも
せっかく植えた樹を枯らさないように、元気に育つように水やりについて少し聞いていただきたいお話です
新しく樹を植えたお庭で、樹の調子がおかしいからみて欲しいと連絡をいただくことがこの夏の時期に結構あります
そしてその連絡のうちの大半が病気などではなく
水不足で元気がなくなっていたり、枯れてしまっている状態だったりします
花だと水をやろうって感覚になるのですが
樹だと水をやらないと!って思えない人もいるのではないでしょうか?
山の樹は誰も水やってないのに枯れてないし、とか
近所の古いお庭とか見てても特に水やってるようには見えないけど元気に樹は育ってるし、とか
まず植木と、山の樹はたとえ種類や形が同じだとしても
目に見えない根の部分は全くの別物なのです
野生の樹は種が落ち、芽が出て、その場所から思い切り太い根を縦横無尽に広げ成長していきます
ですが植木はお庭に移植するために運びやすいように根巻きという根を短く切られています
根巻きっていうのは樹の周りを掘って根を切って短くして麻布と紐で包む事です
野生の樹は太い根を地下深くまで張っているので地面の表面が乾いていたとしても深い場所から水分を汲んでくることができるのですが
植木は根っこが切られているので根巻きされた大きさより外側では水分が摂取できません
根巻きは樹の大きさにもよりますが深さ十数センチから数十センチ
いくら大きい木でも地面から1メートル下まで根を残すような事はほとんどないと思います
(そこまで大きく寝巻きすると重すぎてクレーンなどの重機でも運べないくらいの重さになってしまうので)
夏のような暑い時期に数日雨が降らなければ数十センチ程度なら土中の水分は乾いてしまい、植木は水不足になってしまいます
木の枝を切ったり草むしりしたあとを思い出してみてください
切って数時間ほったらかしにするだけでシナシナどころかチャリチャリになるくらい水分が抜けてしまいます
数時間でチャリチャリに乾いてしまうような葉っぱを全て瑞々しく保つくらいに樹には水分が必要で蓄えているのです
そしてその蓄えがなくなり始めると樹は生きるために日光の当たりやすさだとかを木自身が判断し、生命維持の必要性の低い順に木の枝を枯らしていきます
それでも水不足が解消されなければ完全に樹は枯れてしまいます
当社では水やりについて移植したての樹は5−10月くらいまでの期間で雨が降らない日が続けば
三日に1回、これ以上に土が水を吸わないってくらいまで思い切り水やりをする
または
一日に1回、土がしっかり濡れるまで水やりをする事を推奨しています
ジョウロ程度の水では全然足りませんのでホースで水やりをしてやってください
朝起きた時すぐにホースの先を樹の根元に置いて
チョロチョロ水を出して
出勤時、車乗る前に水を止めるなんてやり方はオススメです
樹は夏に根をよく伸ばしますので、ひと夏越えるまでは特に注意して樹をみてやってあげてください
ひと夏越えればだいぶタフになります
枯らしてしまうよくあるパターンのひとつに
秋冬頃に植えた樹が初めて夏を越す時に水不足で枯らしてしまうパターンがあります
秋冬は、木自体が休眠状態に入り根を含め成長をほぼ止め、
気候的にも土が乾き切るような事にはならないのでほったらかしてても割と問題なく生きてしまうため
そのまま暑くなってきても水やりしなくてもいいのかな?と思ったり
そもそも水やり自体の必要性、というか木の存在に慣れきって木自体がただの景色の一部になってしまい、
完全に忘れてしまっていて、ふとなんとなく目をやった時には、あれ枯れてる?なんて事になってたりします
僕も夏場は暑くて外にいる時間はできるだけ少なくしたいって思っちゃうので
早くクーラー効いた屋内へ行かねば!って植木の前を走り過ぎてしまう
そんな気持ちも痛いほど分かります(笑)
ですが家から出る時、帰る時にでもチラッと木の調子を見てあげてください
植えてから数年経った木でも気を遣って見てあげてください
お庭の樹って事は家の周囲に植えられてますので
その土は造成地だったりすると家建てる時、建てる前からガチガチに重機で締め固めされているって事です
当社も樹を植える時は土の硬さや質をみて掘る土の量を変えて良い土に入れ替えたりはしていますが
根は順調に伸びてもいっても重機で締め固めれたような地盤に当たるとそれ以上掘り進んでまでは張れるほどのパワーはありませんし
一度根を切られた植木は太い枝を遠くに伸ばしたりしようとせず、自分の近いところで細かい根をたくさん張ろうとします
数年経ったから大丈夫だとか思わずに時々でも調子を見てあげる事が重要です
あとは石垣だとかコンクリートブロックに囲まれて地盤より高い位置の生垣とかも水不足になりやすいです
水も高い位置から低い位置に下って流れていきますので
高い位置に植えられてるってだけで他の場所より土の保水力は減ってしまいます
その中でも一番角っこに植えられてる植木なんかは
太陽の光に焼かれ熱を持った石垣やコンクリートブロックに
残っている土中の水分まで蒸発させられカラカラに乾いた水不足の状況にさせられやすいです
基本的に夏場の水やりは、こんなにやるの!?…ってくらいあげていいと思うのですが
土中の環境が粘土質だったり、水はけが悪かったりする場所でそれだけ水をやると、
今度は根腐れを起こしたり、木が酸欠になったりと悪影響になったりします
特に豊岡市内は昔湿地だった場所とかもあるので、
そういうところでは土の下で締め固まった泥が呼吸できずに土自体が腐っていてそれが植木に影響するような可能性もあります
木によって寒いのが苦手、暑いのが苦手、乾いた気候が苦手、湿気た気候が苦手とか性格が異なったりもしますので
一概にこんだけ水をやりゃ大丈夫!なんてことも言えないので
水やりって意外と難しいのです
ただ木は水不足になると
葉っぱの色が変わってみたり
チャリっとしてみたり
クルッと巻いてみたりとその環境に合わせて対応しようと変化します
それがなんとなくでも分かるくらいまで好意を持って木をみてやるって事が枯らさない一番大事なことな気がします
なんか木の調子は悪そうって思ったら
どこの植木屋さんでも木の状況を見れば
病気なのか水不足なのか栄養不足なのかとかは、だいたいは分かると思うので
枯らしてしまう前に近くの植木屋さんに聞いてみるのがいいかもしれませんね
ハチが飛び回るシーズンになりました
たいてい軒下などのほぼ雨のかからない場所に巣を作るスズメバチですが
今年の但馬は空梅雨気味だったせいか
お庭のモクセイやサザンカなどの常緑樹の植木で巣作りしている家がかなり増えてます
非常に怖いスズメバチですがたいてい人の手の届かない高さで巣を作っており
不意に近寄ってしまってもまずはまとわりつくように飛び回り威嚇してくるため
刺される前に気付けることが多いです
それに比べると若干見た目の怖さも和らぐアシナガバチですが
こちらも空梅雨気味だったおかげか例年より巣をよく見かける気がします
ただこいつらは地面から50センチくらいの高さから人の手の届く範囲くらいなら割とどこでも巣を作り
巣に近寄れば問答無用で刺してきます
(威嚇してるのかもしれませんが羽音が大きいわけでもないので気付くことができません)
スズメバチに刺されたことないので
どんくらい痛いのか分からないですが
とりあえずいきなり注射をブスッと刺されたような痛みから始まり
そのあとは人それぞれ痛みが異なります
痛痒いなぁで終わる人がいれば
病院で点滴打たないといけなくなる人
もちろんアナフィラキシーショックになる人も
スズメバチはもちろん怖いですが
アシナガバチの方がより人に近い場所で生活していて危ないと思ってます
もうすぐ夏休みも始まりますので
子どもたちが山や草むら、公園や庭先など緑のある場所で遊ぶときは無闇矢鱈に突っ込んでいないよう気を付けてください
めちゃくちゃ近くに寄ったり
突いたりしない限りはたいてい攻撃はしてきません
だからこそ剪定してると目の前に蜂の巣が現れるまで見つけられず
知らない間に彼らのお家の敷居を跨いでいて
不法侵入した僕たちはぶっ刺されてしまいます
6月末より着工していた日高の現場のお庭が完成しました
こんな感じに仕上がりました
▼before
▼after
内容ですが
コンクリートはアプローチ部に枕木柄スタンプ、洗い出し
駐車スペースは刷毛引仕上げ
そして枕木門柱と植栽にオリーブとブルーベリー
門柱にポストもつきましてあとは表札がつけば完成です
日本のジメジメしたこの気候とは無縁のような爽やかな雰囲気になりました
今回新たな挑戦でいつもは枕木柄スタンプはこげ茶色で仕上げるのですが
家の雰囲気、門柱の色に合わせて白色っぽく仕上げました
よりリアルな見た目になるように数度にかけて色を加筆しています
洗い出しコンクリートはところどころにタマリュウで緑のラインを入れてみました
車2台分の駐車スペースは
中央にレンガでラインを入れました
梅雨の時期の作業でしたが問題なく順調に仕事ができました
植えたブルーベリーも実が結構膨らんでいました
もうすぐ収穫のシーズンになりそうです
ご近所さんからのご依頼で
4月初旬に家にあった池を埋めたのでその周囲にあった石積みを積み直してきまして
その後6月中旬に家の前を綺麗にしてほしいとの依頼をいただき、工事してきました
▼4月初旬の石積みの積み直し後の写真です
灯篭の奥くらいから写真右端までの手前の石積みと低木の植え替えをしました
▼6月中旬より始めた工事の完了写真です
錆御影石の敷石とスタンプコンクリート(岩肌模様)、洗い出し
▼離れとの間の駐車スペースのコンクリート工事
写真左側はスタンプコンクリートで中央部が刷毛引仕上げになっており
そのふたつのコンクリートの間にある砂利を敷いた溝へ勾配をつけて雨水を排水するようにしています
▼作業風景
敷石はもちろん薄い直方体で仕入れるので
曲線のアプローチにするために現場で計り出して現場で加工して石張りをしていきます
錆御影は名前の通り
錆色(茶系)をした御影石で普通のグレー色をした御影石に比べると脆く
石が思ったところで割れなかったり加工難易度が上がります
でもやっぱり錆色はカッコいいです!
以前に作らせていただいたお庭
枕木の門柱が痛んできたので、新しくしてほしいとの依頼を受けまして
取替え工事をしてきました
工事後の写真だけになりますが
掠れた白色の門柱を2本立てて
その内側同士に穴をあけワイヤーメッシュを挟みこみ植物を這わせています
▼完了後の門柱
▼全景
門柱に付いている照明器具ですがうちの社長のハンドメイド品です
ビンテージ風の白色門柱
当社でサイズの加工から着色までおこなっています
結構良い感じに仕上がり、洋風の住宅によく似合うため好評をいただいております
玄関前に門柱としていかかでしょうか?
門柱以外にもいろいろな使い方ができます
5月の半ばのことですが
出石の蕎麦屋の山下さんで穂垣の交換をしました
前回の取替えは5年前?くらいです
▼下の写真が作業前
▼穂垣外したあと
▼これが剪定と穂垣取替え完了後
京都の竹屋さんに竹の穂を仕入れに行きました
一昔前に比べると竹の需要が少なくなってきて竹屋さんもかなり減っているようで
尚且つ今回はちょっとタイミングが悪くそこらじゅうで在庫切れしており数件回って集めました
今回は竹穂垣で
写真のように竹の穂の部分を集めて整えて詰めてく感じです
4tの車に山盛り積んだ竹の穂を自分たちで掃除して切って
そこから太さ、長さ、密度が均等になるように選んではめ込んでいく感じです
竹垣にもかなり種類があります
竹穂垣は簡単な方ですが、カチッとした感じではなく
自然な感じに仕上がります
種類の多さだけでなく
価格の振り幅もかなり大きくなり
特に日本最高峰の庭園、桂離宮で使われている桂垣の呼ばれる竹垣などの
細かく複雑な編み方をする竹垣はかなりの時間を要するため
数メートルで数十万円かかったりします
垣根や土塀なども奥が深く素晴らしい世界で
本当にいろいろ見ていて楽しくなるものばかりです
▼今年の雪で上部が痛んでいますが、当社で行った別現場での桂垣です